いつもセントラル愛知交響楽団を支えて下さっている皆様へ
3月20日（金祝）に催されるはずだった第174回定期演奏会が、コロナ・ウィルスの感染拡大防止の観点から延期となりました。演奏会を楽しみに待っていて下さった方々、大変申し訳ございません。バッハ・シリーズから始まった今年度の演奏会を、有機的な音楽の結晶のようなシベリウスの交響曲第７番で締めくくりたいと思っていたのですが、それが叶わず大変残念です。延期先は7月1日（水）となります。少しずつ暑くなってくる頃、ご都合宜しければ清涼感のある音のシャワーを浴びにいらして下さいませ。
合わせて、来年度の定期演奏会についてご案内させて頂きます。主に二つの路線に分かれるのですが、客演指揮者のマーク・マスト氏、山下一史氏、そして名誉指揮者の小松長生氏をお迎えする回はドイツ、オーストリア、ロシアの名曲を、私が担当する回は、今年度取り上げたバッハ、ヘンデルと同時代の「17世紀の作曲家」の紹介と、その後の時代の楽器、声、管弦楽法による「新しい響きとの出会い」をテーマに選曲させて頂きました。演奏面でも毎回刺激に満ちた音楽創造空間となるよう、メンバーと共に励みたいと思います。こちらもどうぞ宜しくお願いいたします。
来年度の演奏会が始まる5月以降にメインに据えられた交響曲は、ベートーヴェンの第5番、6月のシューベルトの第9番、そして7月に加わる事になったシベリウスの第7番もシューマンの第２番と、全てハ長調となります。一刻も早くコロナ・ウィルスのもたらすこの状況が収束し、ハ長調の響きのように、明るくて輝かしくて日々が全世界に戻りますよう、心から祈っております。
これからもセントラル愛知交響楽団をどうぞ宜しくお願いいたします。
セントラル愛知交響楽団常任指揮者 角田鋼亮
