9月の定期演奏会に寄せて
皆様、大変ご無沙汰しております。
このカタカナ3文字を出すのも忌々しい気もするのですが、コロナ禍の中、お元気でいらっしゃいましたでしょうか?
私たちセントラル愛知交響楽団は、6月の旧稲沢市民会館、7月のしらかわホールでの2度に渡る実証実験、そして8月の刈谷市総合文化センターでの「未来につなぐコンサート」と題した演奏会シミュレーションを経て、ついにこの9月に定期演奏会を再開させる事となりました。ホールという大きな空間でまた皆様と集える事、そして、共に生のオーケストラの響きに包まれる事を、心の底から喜びたいと思います。
さて、今回の定期演奏会。感染対策の一環として、曲目変更となりました。当初設定されていた「フランス」というテーマを残し、内容を再構築いたしました。まずはモーツァルトの「パリ」の華やかな響きで再開を祝いたいと思います。イベールの作品で「モーツァルト」と「フランス」を繋ぎます。プーランクのシンフォニエッタは私の最愛の作品の一つです。軽妙洒脱、変幻自在な楽想をお楽しみ下さい。3曲とも全てのオーケストラの基本となる2管編成の作品で、ある意味、オーケストラの原点に立ち返ったものになるかと思います。ここからまた気持ち新たに、皆様と様々な色の響きの海を航っていきたいと思います。
セントラル愛知交響楽団常任指揮者 角田鋼亮