2017年1月25日に、ナクソスより、クラリネット エディ・ヴァノオーストハーゼ、セルジオ・ロサレス指揮 セントラル愛知交響楽団のCDが発売されました。
2015年6月に碧南エメラルドホールでセッション録音された、ヒンデミット、ヤン・ヴァン・デル・ローストのクラリネット協奏曲集となります。
是非ともおお聴きください。
「クラリネット協奏曲集~ヒンデミット、ヤン・ヴァン・デル・ロースト」
エディ・ヴァノオーストハーゼ、セルジオ・ロサレス&セントラル愛知交響楽団
・ヒンデミット:クラリネット協奏曲
・ヴァン・デル・ロースト:クラリネット協奏曲 (世界初録音)
・R.シュトラウス:ロマンス 変ホ長調
エディ・ヴァノオーストハーゼ (クラリネット)
セントラル愛知交響楽団
セルジオ・ロサレス (指揮)
セッションレコーディング 愛知県、碧南市芸術文化ホール 2015年6月8-10日
CD番号 Naxos 8.579010
2017年01月13日配信開始
2017年01月25日CD発売
名古屋市に本拠を置くオーケストラ「セントラル愛知交響楽団」と、ベルギー生まれのクラリネット奏者、エディ・ヴァノオーストハーゼの共演による3曲の協奏的作品集。ヒンデミットの「クラリネット協奏曲」は1947年、ベニー・グッドマンの委嘱によって書かれた曲。1950年にグッドマンによって初演(共演はフィラデルフィア管弦楽団、オーマンディ指揮)された、ヒンデミット独自のハーモニーと新古典派の形式を持つ遊び心溢れる作品です。ヤン・ヴァン・デル・ローストの協奏曲は作曲家の親しい友人でもあるヴァノオーストハーゼの委嘱作。今回の演奏は日本初演であるとともに、世界初録音となりました。クラリネットの表現力を極限まで求めた技巧的で繊細な作品です。リヒャルト・シュトラウスが15歳の時に作曲した「ロマンス」は伝統的なスタイルを用いた美しい作品。当初はOp.27が付されるほど(この作品目録は後に破棄されてしまった)学生時代の彼にとって大切な作品でした。(CD帯紹介文より)
演奏者プロフィール
クラリネット独奏 Eddy Vanoosthuyse エディ・ヴァノオーストハーゼ
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者・ソリスト。
これまでにミラノ・イ・ポメリッジ・ムジカーリ、上海交響楽団、リトアニア室内管弦楽団、スロバキア・シンフォニエッタ、カンザス・シンフォ二エッタ、セントラル愛知交響楽団といった権威ある楽団および、ピーター・ウンジャン、サリウス・ソンデツキス、ミシェル・タバシュニクといった著名な指揮者らと共演。ナクソスをはじめとする世界の主要レコード・レーベルから数多くのアルバムをリリースしている。
オリヴィエ・メシアン、アルフレッド・リード、ディルク・ブロッセ、ヤン・ヴァンデルロースト、オスカー・ナバロら、強い影響力を持つ同世代の作曲家による作品を頻繁に採り上げており、ジョン・コリリアーノとエリオット・カーターの協奏曲を収録したアルバム「アメリカン・クラリネット・コンチェルトーズ」(aeonレーベル、2014年)は、フランダース・クラシック・セントラル協会よりゴールデン・レーベル賞を授与されている。
ジョルジュ・プレートルが指揮したワールド・フィルハーモニー管弦楽団に選出されたほか、2015年にはベルギー作曲家連盟賞を受賞。指導者としてゲント王立音楽院およびリエージュ王立音楽院にて教鞭を執っているほか、客員教授として世界各地の音楽大学にてマスタークラスを開催している。
使用楽器はビュッフェ・クランポン製。リードとマウスピースはバンドーレン社製を使用している。
指揮 Sergio Rosales セルジオ・ロサレス
ベネズエラの庭園都市、マラカイ出身。ベネズエラ国内の青少年オーケストラ・合唱団の全国的ネットワークである「エル・システマ」から輩出された才能ある若手オーケストラ指揮者の一人である。ホセ・アントニオ・アブレウ氏に師事。1999年、幼い頃から興味を持っていたヴァイオリンの奏者としてエル・システマに入会。傑出した才能を見せ、タチラ青少年オーケストラのヴァイオリン奏者の第一ランクに入る。Instituto Universitario de Estudios Musicalesにて、オーケストラ指揮法の勉強を始め、ベネズエラの巨匠アルフレード・ルヘレス、ロドルフォ・サグリベニの各氏に師事。2013年7月、BSJSBを率いて初の欧州ツアーに赴き、フランス、ベルギー、スイス、オランダ、スペインの各国にて、ケルクラーデ世界音楽コンクール、バレンシア国際吹奏楽コンクールでの演奏を含む有名劇場や主要音楽祭での演奏に出演している。
セントラル愛知交響楽団
1983年ナゴヤシティ管弦楽団として発足。1990年から岩倉市の好意による練習場の無償借用や事業補助を機会に、1997年セントラル愛知交響楽団と名称を変更。2009年4月より一般社団法人として再出発、2013年に創立30周年を迎えた。2014年4月から音楽監督にチェコの名匠レオシュ・スワロフスキーが就任。指揮者陣に名誉指揮者小松長生、特別客演指揮者松尾葉子、首席客演指揮者齊藤一郎、正指揮者古谷誠一、指揮者角田鋼亮を迎え、楽団として新たなスタートを切る。定期演奏会、コンチェルトシリーズ、「第九」演奏会等の自主公演の他、バレエ、オペラ、ミュージカル等の依頼公演にも数多く出演。海外では2007年7月、8月中国内蒙古自治区、2009年9月タイ・バンコク(文化庁国際交流支援事業)で公演を行い、成功を収めた。また、2015年7月に半田市と音楽文化振興の協定を締結し、2016年度よりさまざまな事業が行われる。独自の構成によるプログラム、幅広いレパートリーを生かした学校公演、演奏者と聴衆の距離を縮めるような室内楽公演にも積極的に取り組み、年間約100回の公演はいずれも好評をもって迎えられている。1996年「平成7年度愛知県芸術文化選奨文化賞」、2005年「平成16年度名古屋市芸術奨励賞」2007年「第2回名古屋音楽ペンクラブ賞」受賞。